乗務員全体研修(令和5年度第1回)
当社では輸送の安全に関する教育及び研修について、 毎月の乗務員教育に加え年2回教育資料を作成し、乗務員に対する研修を行うことで輸送の安全性向上に努めております。令和5年度第一回目の研修についても、各営業所にて研修を実施いたしました。
1.非常時の対応・避難誘導のしかたについて
今回の研修では、自然災害などの非常事態発生時にお客様を安全に避難誘導するための訓練を行いました。座学での講習のほか実際に車両や設備を使用し、緊急時の対応やアナウンス方法を学びました。参加した乗務員をお客様に見立て、乗降口や車両後部にある非常口から避難誘導し、設備の使用方法を確認しました。アナウンスについては、マニュアルも使用しながら、お客様に安全に移動してもらうためにはどのような方法が良いのかなど、意見交換を行いながら訓練を行いました。バスジャックが発生したことも想定し、グループ会社で事前に用意した合言葉を使いながら、通報の仕方や運行管理者とのコミュニケーションをとる実践的な訓練を行いました。
2.ドライブレコーダーの映像を活用した講習
弊社では、実際の運行中に発生した「ヒヤリハット」の情報を収集し、その情報を基に定期的(月次)に乗務員教育を行っております。この研修でも、過去に発生したヒヤリハット映像を使用して、「なぜそうなったのか。」「その時はどうすれば最善の策がとれたのか」などその時の対応方法・対応策について意見を交換しました。
3.プロドライバーとしての心得
我々はプロドライバーであり、他の運転者の見本となるように心掛けなければいけない。と常日頃から乗務員には話をしています。ただ、乗務員も人間なので渋滞でイライラしたりすることともあるのは事実です。そういったときに、アンガーマネジメントテクニックとして、6秒ルール(どんなにいらいらしても6秒待つ)や深呼吸を行うなど、どうしたら気持ちを落ち着かせることが出来るのか参考事例を交えて研修を行いました。
4.飲酒運転の撲滅。飲酒が体にどのような影響を与えるのか
飲酒については、自身の体や車の運転に多大な影響を及ぼすということを、毎回行っている研修で必ず学んでいます。飲酒をすることで速度感覚が麻痺してスピードを出しすぎたり、気が大きくなって危険を危険と感じなくなるなど、飲酒運転は重大事故に直結する危険な行為です。アルコール(1単位)を摂取してから抜けるまでにどのくらいの時間を要するのかなどを学び、乗務前日は飲酒を控え体調を整えるように指導を行っております。
弊社では、安全基本方針である「安全はすべてに優先する」を合言葉に、恒常的に安全意識を高めながら業務に邁進してまいります。